昨日のNHKのラジオで聞いた話。京友禅の下絵を描く染料は、ツユクサの花であるのは知っていた。この染料は水で洗い流せるのが特徴なのだ。その花の色素は紙に染み込ませておいて使うのだが、その「青花紙(あおばながみ)の原料として用いられ、滋賀県草津市を中心にした湖南地方で江戸時代中期から栽培されている」改良された花の大きなツユクサがある(オオボウシバナ、引用もWikiより)。ところが着物産業の衰退に伴って、このツユクサを栽培する農家が激減しているのだそうだ。
そこで、そのツユクサを市の花と定めている草津市(ラジオでは大津にしかない草だと繰り返していたような気がするのだが)では、これを活用した新しい商品の開発に取り組んでいる。
ところで、そのツユクサは青の染料をとるために大きな花が咲くように改良されているのだが、その通称は「アオバナ」である。(草津あおばな館も参照)
さて、新しい商品の開発だが……
あおばな生キャラメル、あおばなパン、その他「現在、お茶やソフトドリンク、饅頭、クッキー、ソバ、焼酎、酢、酒など様々な『あおばな』の食品化が進められ、好評を得ています」。つまり「あおばなちゃ」「あおばなどりんく」「あおばなまんじゅう」「あおばなクッキー」「あおばなそば」「あおばなしょうちゅう」「あおばな酢」「あおばな酒」……というわけだ。
目で読む分にはまあなんともないかしれないが、耳当たりがよろしぅない。もうすこしさわやかなネーミングを考えてはどうかなぁ。