介護地獄、家族が地獄

ある雑誌に家族(配偶者)の介護の体験談が連載され始めた。まだ連載1回目、夫は若くして寝たきりになった妻を自宅で介護することになり、入院先から家に連れて帰った。家に帰った妻は麻痺で発語も身振りもできないながら非常に喜んでいる。
これが「(介護)地獄の始まりだった」。ここで一回目は終わっている。
……定年を迎える前から、妻を介護する夫の地獄はわかる。
しかし、それより介護される側が「地獄扱い」されるその「自責の地獄」。いたたまれないが介護されずには生活できない妻。
「介護地獄」は「お前が地獄なのだ」と読めないだろうか。


このように(認識としては)人間扱いされないような事態が発生しないように、社会がきちんと手当てしなければならないだろう。