オークションにかけられた町
エスペラントで簡単に読める面白い、しかも古くない記事−ニュースでなくても良いのだが−はそんなに多いとは思えない。ブログでは欧州市民とか時々読んでいるのだが、ヨーロッパの雰囲気というのがちょっと難しいし、ニュースとしては時代がこんなときだから、暗い題材が多いようだ。
ヌーノニアはわりと新しいサイトだと思うのだが、下の記事なんかは読みやすくて、特別なオチもないのだが、読みやすかったので面白かった。
http://nunonia.com/notico/04/04/2012/la-malplej-granda-vilao-en-usono-vendias-u-vi-volas-aeti-in/アメリカで最小の村が売り出し。あなたは買いますか?
2012-04-04 13:31 公開、382ビュー、トラックバック
ビュフォードは、アメリカで最も小さい自治体であるが、これが明日から買うことができるようになる。そこに現在住んでいるのはただ一人、市長だけである。4月3日火曜日に、オークションを運営する企業が、「全住民を購入する唯一のチャンス」というふれ込みで告示した。
ビュフォードの唯一の住民にして市長のドン・サモンズ氏は少なくとも100,000ドル(75,000ユーロ)でオークションに出すという。ビュフォードは1866年に設置された市で、2000人の人たちが住んでいた。住民は特に地方鉄道の建設で働いていたが、標高が高く(海抜2400m)、隣の町にまで遠いのが市の運命に影響を与えた。そこを去った最後の住民は、初代「市長」の息子であった。ドン・サモンズ氏は1980年代から住んでおり、保税倉庫業〔貨物を、税関の輸入許可がまだの状態で関税を留保したまま置いておける倉庫−Wikipediaの「保税地域」による〕を営んでいる。毎日千件以上の取り扱いがあるという。
将来の市の所有者は、店舗、ガソリンスタンド、郵便局と郵便番号、その他複数の(公共?)サービスなども購入することになる。市の面積は4ヘクタール、市庁舎(? 単に家?)、5つの郵便箱(?)、公園と電信柱を含む、とオークションを手配した企業は言う。
物件の詳細
これがその「物件」らしい
物件を紹介するページ。
Incom-producing Town とは「収益性物件町」とでも言うのだろうか。
検索すると、他にもオークションに出たビュフォードの町を紹介するサイトが幾つか見つかるようだ。英語が達者でないので、単に紹介しているのか、オークション物件として宣伝しているのか一瞥では不明。
ヒストリカル・スクールとの表題だが、サモンズ・ランチ(牧場?)という看板。
オフィスもちゃんとあるし、監視カメラも動く。
小さすぎ!
よく読めば、上の写真は、冒頭にエスペラントから訳した文章の元ネタのサイトの写真だったらしい。英文の釣書を読めば、「10+/- acres of land」つまり「10エーカーくらい」とあり、1エーカーは0.4ヘクタールだという(エス訳には初めからヘクタールで書いてあった)。
1ヘクタールは100メートル×100メートルの広さであるから、4ヘクタールは200メートル×200メートルの広さである。
200メートル四方の自治体である。これは小さい。
東京ドームが4.67ヘクタールというから、それより小さい。
京都で言うと、二条城の堀の内側、京都市美術館の敷地くらいしかない。
これが90万ドルだから、1ドル80円としても7200万円かぁ。4ヘクタールがだいたい12,100坪だとすると、1坪6千円弱か。安いのかなぁ。単位の面積の表がここにあって便利。
右の地図からGoogle mapに行けます。ストリートビューで徘徊するもよし、空から爆撃的に空しい地面を写真で見るもよし。
あまり行ったことがないので、二条城の4ヘクタールを見てもぴんと来ない。
御所はけっこうでかい。逆にビュフォードってなんで自治体として認可されたのかと思われるほど小さな集落だ。
京都市美術館がぴったり4ヘクタール