中立な言語としての英語 / 南アフリカのアフリカーンス語 La angla, kiel neuxtrala lingvo, kontaux la afrikanso kiel apartisma lingvo

南アフリカといえばアフリカーンス語だと思って疑ったことはなかった。少し考えればそんな単一な言語であるはずがないのに。少しも考えなかったのだ。

Lifestyle | Fri Nov 13, 2015 7:29am EST
Related: World, Africa

Stellenbosch university adopts English over Afrikaans after protests

STELLENBOSCH, South Africa

South Africa's University of Stellenbosch has adopted English as the main language on campus, it said on Friday, a historic move after students rebelled against using Afrikaans in education, a language they identify with apartheid. ...

http://www.reuters.com/article/2015/11/13/us-safrica-language-idUSKCN0T21A020151113

vivstilo | Ven Nov 13, 2015 7:29 atm Orienta Meza Tempo (?)

Rilatajn: Mondo, Afriko

Stellenbosch University adoptas la angla super afrikanso post protestoj

Stellenbosch, Sud-Afriko

Sudafrika Universitato de Stellenbosch adoptis la anglan kiel la ĉefa lingvo en la universitata tereno, oni diris vendredon, historia sxangxigxo post ol studentoj ribelis kontraŭ uzado de afrikanso en edukado, kiun lingvon ili identigas kun rasapartismo. ...

南アフリカのステレンボッシュ大学は、英語を第一言語として講義で使用すると決定した。アフリカーンス語アパルトヘイトによる白人支配の象徴だという学生の抗議を受けての歴史的転換となった、という。そもそもアフリカーンスを話せるのは白人や白人に近い人たちだったようだ。リンク先はオープン・ステレンボッシュツイッターの画像の入ったツイート集。

アフリカーンス語

1976年に当時の政府が黒人の子弟に全教科をアフリカーンス語で学ぶよう強制しようとして起きたソウェト蜂起により、アフリカーンス語は圧制者の言葉として世界に知られることになる。他方、獄中にあったネルソン・マンデラが看守とコミュニケーションを取って相互理解を深め、ひいては彼らの考えを変えていくために、アフリカーンス語を学んだことが知られている。
1994年の黒人政権(マンデラ政権)誕生以降、それまで英語とともに享受してきた南アフリカ共和国内における共通語としての座から実質的に滑り落ちた。現在でも、南アフリカ共和国公用語の1つではあるが、アフリカーンス語話者に対する逆差別も起こっており、公用語としての地位は大きく低下している。しかしながら、メディアにおいては英語に次いで使われており、北ケープ州と西ケープ州では最も話されている言語である。隣国のナミビアでは公用語ではないものの共通語として広く用いられている。現在の使用人口は約650万人である。
(2015.11閲覧)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B9%E8%AA%9E

英語でいいのか?

しかし、英語がアパルトヘイトの道具でないとしても、旧宗主国としてのイギリスの言語であって、自分たちの言語というわけではなくエリートのそれのようである。

…1994年の新憲法…、それまで共通語として機能していたアフリカーンス語を含め公用語の地位は形骸化している。エリート層主体で英語一本化の傾向が強まった結果、多言語主義の理念とはかけ離れつつあり、多言語主義を推奨する機関である汎南アフリカ言語委員会(PANSALB)もほとんど機能不全に陥っている。
2015.11閲覧

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD#.E8.A8.80.E8.AA.9E

...Je la jaro 1994 Nova Konstitucio ... La pozicio de publikaj lingvoj --- inkluzive de la afrikansa --- estas jam fariĝis nominala.
Sekve de fortiĝinto de tendenco ekskludi / ignori ne-anglajn lingvojn pere de elita tavolo, Sud-Afriko estas malproksimiĝanta de la ideo de plurtlingvismo, kaj preskaŭ tute ne funkcias la PanSALB (Pan South African Language Board --- Tuta Sud-Afrika Lingva Konsilio), kiu devas promocii plurlingvismon.


リンク先のグラフを見るとアフリカーンス語は少数派だが、英語は更に少数派である。土着語でないのに公用語が少数派ということでは、それはエリートの言語ということであろう、アフリカでも。



アフリカーンス語は第一歩にすぎないはずで、英語でいいのかという声もあろうかと思う。(「精神の植民地化」も参照)。

"Although it is long overdue, it is only the first step in a broader debate about transformation and decolonization at this campus," said Majaletje Mathume, spokesman for the Open Stellenbosch Collective.

http://www.reuters.com/article/2015/11/13/us-safrica-language-idUSKCN0T21A020151113

Googleを利用した訳:
「それは長年の懸案であるが、それはこのキャンパスの転換および脱植民地化についてのより広範な議論のほんの最初のステップである」と Majaletje Mathume 氏「オープン・ステレンボッシュ・コレクティブ(リンク先はツイッター)」の広報担当者(学生の運動体らしい)は語った。






おまけ:エスペラントウィキペディア南アフリカの「言語」の章

Estas dek unu oficialaj lingvoj en Sud-Afriko: nome la zulua, la kosa, la afrikansa, la angla, la peda, la cvana, la sota, la conga, la svazia, la venda kaj la suda ndebela. Plurlingveco estas komuna en Sud-Afriko. La plej parolataj gepatraj lingvoj estas la zulua (22,7%), la kosa (16%), la afrikansa (13,5%), la angla (9,6%) kaj la peda (9,1%).

Antaŭ la fino de la apartismo, Sud-Afriko havis nur eŭropajn oficialajn lingvojn: nome la anglan kaj la nederlandan ĝis 1961 (sed la nederlanda oficiale inkluzivis la afrikansan ekde 1925, kvankam lingvoscience ili ne jam estis la sama lingvo); la anglan, la afrikansan kaj la nederlandan ĝis 1984; kaj la anglan kaj la afrikansan ĝis 1994. La ANC agnoskis la aliajn lingvojn, kiuj inkluzivas la plej uzatajn gepatrajn lingvojn (la zuluan kaj la kosan).

https://eo.wikipedia.org/wiki/Sud-Afriko#Lingvoj

南アフリカ公用語は11ある。すなわち、ズールー語、コサ語、アフリカーンス語、英語、ペディ語(北ソト語)、ツワナ語、ソト語、ツォンガ語、スワジ語、ヴェンダ語、南ンデベレ語である。多言語が南アフリカでは一般的である。もっとも話者の多い母語ズールー語(22.7%)であり、ついでコサ(16)、アフリカーンス(13.5)、英語(9.6)、ペディ(9.1)となっている。
人種隔離政策の終了前は、1961年までは南アフリカでは欧州語(英語・アフリカーンス語)だけが公用語であった(言語学的にオランダ語アフリカーンス語はもはや同一の言語ではなくなっていたが、オランダ語は公式には1925年からはアフリカーンス語も含めるようになった。)。そして1984年まではオランダ語公用語とされ、以降1994年までは英語とアフリカーンス語が教養語とされた。ANC(アフリカ民族会議?Afrika Nacia Kongreso?)は他の言語も認めたが、それにはもっとも母語話者の多い諸言語(ズールーとコサ)も含まれている。


事情は違うのだが、旧ユーゴでもセルビア語とアルバニア語の話者の若い世代が、英語を媒介語にしてしゃべっているとか、『ポケットに外国語を』に書いてあった。親はバイ(ポリ?)リンガルなのだが若い世代はそうではないのだとか。
多言語共存とはけっこうめんどくさいものだとのことだ。そうだろうな。


ポケットに外国語を (ちくま文庫)

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追記 2020.2.8

アフリカーンス語、消滅の危機?

今、たまたまWikipediaの「南アフリカ共和国」日本語版を見れば、結構充実している。
制度としての差別がなくなって、差別を基盤に置いた支配的地位の階層の人々が話していた言語が「消滅の危機」を迎える、という。

 宗主国イギリスから見た場合に対立する被支配者階層でもあった貧しいボーア人アフリカーナー)に政治的実権を握らせ、アパルトヘイト政策を行わせることで黒人に対して優位に立たせ、支配階級であるイギリス系への憎悪を軽減させていた。そのアフリカーナーアパルトヘイトの象徴として政治から失脚したことでアフリカーンス語の地位は低下。一方、…英国は宗主国であったにもかかわらず途中からアパルトヘイト反対へ転じたことで、アパルトヘイトの責任を免れ英語が黒人層にまで浸透した。実質的に公用語から剥奪されたアフリカーンス語は…、南アフリカ西部の大半の地域において最大の話者数でありながら、その地位は危機的状況にあるとされ、このままいくと言語としては消滅の危機にあるとされる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%9B%BD#%E8%A8%80%E8%AA%9E