医療・看護と戦争

いろいろ書いたついでに、ネットで拾ったものをメモしておく。
後日追加するかも。


たとえば、下の論文は、ただ調べて記録するというのが「目的」の文章なのかもしれないけれど…。日赤が「中立」の旗のもとに核時代に何をしているのか、教えてくださると嬉しいが。

第二次世界大戦における日本赤十字社の衛生支援

…過去,この大戦における日赤の衛生支援に関する研究は,法令や規則,政府や軍との関係を解明するものが大部分であった3–8).
…救護看護婦の記した体験記がいくつかあるが,彼女らの悲惨な体験の背景にあった日常の活動とそれを支えた制度を知ることも,戦争と看護を理解するうえで重要と考えた.


...赤十字の人道博愛と報国恤兵の 2 つを柱とする教育が行われていたことは舟越が指摘する通りである 59).そして彼女らの激務を支え続けたのが看護婦の精神教育の中心ともいえる救護員十訓であった60).


...この戦争で日本は無謀な戦いをし,多くの犠牲者を出した.日赤は,衛生支援に全面的に協力し,看護婦をつぎつぎと速成養成し,繰り上げ卒業を行って動員した.看護婦自身も個々の事情があっても,日赤の看護婦であることを誇りに思い,召集に応じた.
...日赤が戦時救護を主たる目的とした組織であった以上,救護員を派遣して目的を果たそうとするのは当然であったといえる.また戦争が必然的に人命の損失をともなうならば,もとより満足できる衛生支援などないのかもしれない.

http://jsmh.umin.jp/journal/61-4/61-4_gencho_1.pdf