私は知らなかったのだが、「ネパール」「子ども」「誘拐」で検索すると首記事件についての記述がユニセフやらアムネスティやらのページでヒットする。
エスペラントでブログを書いているネパールのラゼン(と読むのか)さんの最近の記事にも同様のことがあって、驚いた。記事には婦人に対する暴力のことと、エイズ対策の援助金の使い道などについても書いてあるようだが、私の力量は文字通り微力なので、子どもの誘拐のことについてのみ試訳してみる。
http://razeno.blogspot.com/2007/11/kie-nur-dioj-zorgas-geinfanojn_30.html神々のみが子どもたちを気遣うところ
ネパールというのは奇妙な国である。過去9ヶ月間で2300人の少年少女がネパールのいろんな町や村から消えてしまった。彼らのうち1353人は発見されたのだが、他の919人の子ども達はどこにいるのか誰も知らないのである。彼らが生きているのか、既に殺されてしまったのかもわからない。今、私が言ったのは、その両親が警察官に彼らの子どもたちの失踪について通報したもの(だけ)である。親たちがあまり警察機構を信頼していない、通報しにさえ行かなかった他の子どもたちはこのリストには含まれていないのである。
本当に、私が新聞で失踪事件について読むのは、ほとんど毎日なのである。そして数回はその遺体が街頭で発見されているのである。子ども等を誘拐した人間たちが、親から身代金を得られなかったとき、子ども等を殺害して打ち捨てるということが起きているのである。この人数は、ある非政府組織が最近政府に対して作成したレポートに拠っている。リストの中には、四年前に自分の家からいなくなった少年がいるが、彼がどのように生きているかは、神のみぞ知る、である。
(以下、略。)
その他関連記事(検索でヒットしたものの抜粋)
http://www.unicef.or.jp/children/children_now/nepal/sek_ne2.html人身売買や誘拐根絶への挑戦<ネパール>
サヌータが生まれ故郷であるネパールの小さな村を離れたのは2年前、13歳のとき。「良い仕事があるから」と誘われ、インドの大都市ボンベイに連れて行かれました。新しい生活に期待をしていたサヌータですが、そこで彼女を待っていたのは、外に出ることも禁じられ、売春を強要されている何千人もの少女たちとの牢獄(ろうごく)のような生活でした。
サヌータのようにだまされて、インドの都市で売春を強要されているネパール人少女の数は年間五千人から七千人に上ると推定されています。15歳になった今、サヌータはHIV感染者として生まれた村に戻ってきました。
アムネスティ発表国際ニュース (2005年7月26日)
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/makepdf.php?storyid=43
アムネスティ・インターナショナルは本日、過去9年にわたって毛沢東派と治安部隊による残忍な国内紛争が続けられているネパールの各地で、何千という子どもたちが、紛争によって深刻な人権侵害に直面していると明らかにした。
ラゼンさんの記事には、どうしてそんなに多くの誘拐事件が発生するのかということは、自明のことなのか言及されていないが、胸の痛むことである。