放送の一部(大部分)の文字起こしです。
ブラジルの方のエスペラントの人や書籍にスピリチュアルのものが多く、また熱心に勧められることがあるので、不思議に思っていた。
2024-4-24OA ブラジルでのエスペラント体験(FM797 京都三条ラジオカフェ)
今日はブラジルでのエスペラント体験についてエスペラント普及会常務理事のアサイキヨタカさんにお話しいただきます
サルートン。私は1998年9月から2005年9月までの間合計6年間ブラジルの大本南米本部に派遣されておりましたが、今日はブラジルでのエスペラント体験について特に印象に残っていることをお話ししたいと思います。
ブラジルには約15万人のエスペランチストがいらっしゃるそうです。そしてブラジルのエスペランチストの特徴といたしましては、心霊主義者---スピリチュアリストですね---が多いということが言えると思います。
これはブラジルの心霊主義者が、死後に行く世界霊界で使われている言葉がエスペラントである、と考えているからです。
ですからブラジルのエスペランティストは普遍的な愛とか魂の向上といったものを大切にしている人たちといった印象でした。
そういうエスペランチストのちょっと不思議な体験のお話もあるのですが、今回は私のブラジルでのエスペラント体験についてお話ししたいと思います。2002年8月ブラジルの風光明媚な観光地として有名な海辺の町、フォルタレーザーで行われた第87回世界エスペラント大会に参加いたしました。
この時は世界各国から1484人が参加されたそうですが、私はエスペラントの世界大会に参加したのは初めてでした。
その大会では大本の活動や茶道やお琴、合気道といった日本文化の紹介をエスペラントでさせていただきました。
私は語学が苦手でしたので、それほど熱心にエスペラントの勉強をしていたわけではありませんでしたが、一生懸命練習して原稿を読んだわけです。
そのことも貴重な体験だったのですが、自由時間の時に世界中の様々な国のエスペランチストと、ほんの挨拶程度ではありましたが、会話したことが今でも強く印象に残っています。本当に楽しかったです。
ただ私自身が少ししかエスペラントを話せなかったので、せっかく皆さんが話しかけてくださっているのに、自由に会話することができなかったのがとてももどかしく、残念なことでした。それでも楽しかったなという記憶が今でも強く残っています。
楽しかったことといえばもう一つ、エスペラントの歌をバンドの生演奏で聞いたことでした。お客さんが踊ったりして会場は熱気に包まれ大盛り上がりでした。
その後に知ったのですが、フォークソングやロック、ポップス、ラップといった様々なジャンルでエスペラントの歌があるんですね。たくさんのCDが出ていますしYouTubeなどでも聴くことができます。お気に召す曲もたくさんあると思いますので、エスペランチスト以外の多くの方にもぜひ聞いていただいて、エスペラントに興味を持っていただけたらなと思っています。このように様々な文化的背景を持ったいろいろな国の人たちと、平和を願いお互いを尊重し合いながら会話を楽しむことができるエスペラントの世界大会で、私は他では体験できない貴重な体験をすることができました。
この出来事が今でも私がエスペラントの勉強を細々とではありますが、続けている理由となっています。今日は私のブラジルでのエスペラント体験についてお話をさせていただきました。
https://radiocafe.jp/201603001/episodes/2024-4-24oa/
お聞きいただきまして誠にありがとうございました。
Koran Dankon!