世界エスペラント協会・世界エスペラント青年機構・国際エスペラント教育者連盟の反戦・平和の声明2023.10.24

世界エスペラント協会、世界エスペラント青年機構、国際教育者エスペラント連盟による反戦・平和の宣言

現在の中東における紛争について絶えず報道されてるニュースは、とりわけ民間人も怪我や必要な生活手段の欠如による死や苦しみにさらされている時、戦争が私たちの世界の人々にもたらす影響を浮き彫りにしています。
 中東だけでなく、世界中の複数の地域で、何十もの暴力的な軍事紛争が発生し、何の罪もない人々を滅ぼし苦しめています。子どもたちも例外ではありません。
 10月24日の国連デー(2023年10月20日の関連プレスリリース1136を参照)に際し、世界エスペラント協会は紛争の平和的解決に対する断固とした支持を改めて表明します。政治的立場の中立に関する会則に従い、UEAは、TEJOとILEIの支持も得て、集団であれ個別であれ、外交的およびその他の取り組みや手段による紛争解決を支持します。エスペラント話者のコミュニティは、戦争の停止と撲滅に向けて人類を前進させることを目指しています。そして、人々の相互理解のための言語的、文化的、社会的正義を含む人権の国境を越えた尊重を通じて、より平和な共存を目指しています。
 今年12月10日に、世界人権宣言75周年を迎え、人々がその原則と理想を認識する機会となっています。この宣言はいくつかの条項において、継続的な軍事紛争の容認に根本的に反対しています。例えば、いかなる人も《残虐、非人道的、または品位を傷つける扱い》を受けるべきではなく(第5条)、誰もが《自分とその家族の健康と幸福に十分な生活水準への権利》を有する(第25条)、とあります。
 世界エスペラント協会は、規約の第 5 条により、次の原則に加わること(?)を宣言します。《良好な国際関係と人権の尊重は…、UEAの活動にとって不可欠な条件である》。私たちは、個別に、また共同で、TEJO、ILEI、志を同じくする政府および非政府組織とともに、すべての人の尊厳を認め、諸個人・諸国民の間の自然な〔武力等に依らない?〕平和を目指し、継続的な非暴力で平等な相互理解の基礎を築くために努力します。エスペラント語創始者であるルドビコ・ザメンホフ博士は、別の世界を想像するよう着想しました。そこでは尊重と寛容が暴力にとって代わっています。ザメンホフ博士が希望したのは、私たちの言論コミュニティが、深く平和的な交流によって満たされている未来の地球社会の模範的なモデルとなることでした。
2023年10月24日
世界エスペラント協会
世界エスペラント青年機構
国際エスペラント教育者連盟

https://uea.org/aktuale/komunikoj/2023/Kontrauxmilita-porpaca-deklaro-de-UEA-TEJO-kaj-ILEI