日本賞2015
2015年の日本賞についての放送を途中から見た。僕が見たのは「企画部門」の紹介のところからだったのだが、バングラデシュ、フィリピン、ブータン、パレスチナの5つの企画が紹介された。
Facebookの日本賞の公式ページの10月20日の記事で確かめられるのであるが、その内容や目的は以下の通り
- バングラデシュ:自然・身の回りにあるものを使ってアルファベットを教える
- パレスチナ:自然科学、数学にかかわる教育番組
- コロンビア:アニメで英語と本の面白さを伝える
- ブータン:女性の識字率を高める
- フィリピン:伝統的なフィリピンの遊びや文化を伝える(タガログ語?音声で英語字幕)
英語教育にかかわるものが受賞(企画部門)
2015年の日本賞」教育コンテンツ国際コンクール【企画部門】 最優秀賞企画はコロンビアの『ルイスとロバの英語教室』であった。
2014年は、『ミーアキャットの冒険』(ナミビア)であるが、「基本的な教育スキルの向上に役立ち、自分の国で慣れ親しんだ仲間から英語を学ぶことが可能になりました」とコメントしておられるので、英語教育を含むものであろう。Wikipedia によれば、ナミビアの公用語は「英語」ということになっているが、やはりここでも英語は「上昇語」らしくて日常の言語とは思われない。(画像クリックで Wikipedia の記事)
それぞれ、必要があって・良かれという意図で企画されるものだろうから、外からとやかく言う・言われる筋合いはないのだろうが、結果として日本賞の企画部門は英語教育推進番組・企画を推したということになった。
これらの国々での英語が、それができないと「教養」も得られず・出世もできず・公的な手続きができないという(どこまで事実か知らないが)、かつての日本(やアジア諸国?)での「漢文」と同じ、という見方もできなくはないのかもしれないが、日本賞がそのことを追認する形というのも違和感が僕にはある。
ちなみに、いつも英語教育が受賞しているかというとそうではないようだし、英語に関する受賞が企画部門で続いたのは偶然のように見えるが。
Speak English or GET OUT
Facebookで
Facebook の機能に何か自分で作ったグループに他人(友だち)を勝手に参加させる機能があるようで、たいていは「お誘い」があって「参加に同意」という手続きを踏むのだが、どういうわけか、「NATOファンクラブ」と「Speak English or GET OUT」というグループには打診もなくアカウントが登録された。同一人物の仕業ではある。そしてどちらにも多数のエスペランティストが登録されている。
どっちも抜けないままにしておいているのだが、まあ、ひどい機能があったもんだ。
Speak English or GET OUT というフレーズ
またこのグループの「Speak English or GET OUT」というネーミングがひどい。絵に描いたような英語帝国主義で、こういうのをなんと言うのか悶々していたが、英語では xenophobia (ksenofobio)「外国人嫌い」という単語があるそうな。
このグループは別に英会話スクールの中のそれというわけではない。こんなスローガンが通るのは英会話スクールの中だけだろう。
画像検索してみると、プレートはあるしカップもあるし何か流行っているのかと。
主にアメリカで口にされているのであろうこの「Speak English or GET OUT」に対しては、まあ、これには普通に否定的な(かつ控えめな)反応もちゃんとあるようですね。