かんころ餅をつくった。

かんころ餅をつくった。レシピは伊代吉さんのかんころ餅とはを拝見した。
つくり方は想像通りだったのだが、これまで、芋を「干す」ということと、餅を「つく」ということが高いハードルであったのだ。

サツマイモを蒸す

サツマイモを買ってくる。はかりで計ると750gくらいだ。伊代吉さんに従い、皮をむいて、7ミリくらいの厚さに切る。
ストーブの上に鍋を置いて、水を少し張って、金網のようなものを置いて、その上に先刻のサツマイモを置いて、蓋をして放置。
わりとすぐにいいにおいがして蒸しあがる。皿にあけておく。
実はもう一袋買ってきて隠してあったサツマイモ750gくらいを蒸す。同じようにする。蒸してしまえばコッチの勝ちだ。家人に意見を言わせない。

サツマイモを干す

これが難問だった。普通、ざるとか、スノコのようなものの上に広げて干すはずだ。あとで発見したかんころもちの作り方の写真は立派な干し具合である。伊代吉さんの紹介では魚籠(びく)のような「なんか干すやつ」がある。私が住んでいるところでは海辺ではないので、ホームセンターに行ってもそういうものは売ってなかったし、そもそも毎日芋を出したり引っ込めたりすることは困難である。
自分で魚籠のようなものを作ろうかと思案しながらホームセンターに行けば、台所の三角コーナーの生ゴミ用のネットで口ヒモがついているやつがあったので、これだこれだと買ってきた。
このネットに五、六枚ずつ芋片を入れて、ベランダの物干し竿に干した。幸い、車の排気ガスなど気にしなくて良い環境に住んでいるので、そのまま一週間放置する。

もち米と一緒にサツマイモを蒸す

蒸すというか炊飯器に入れて炊いた。もち米は2合。炊飯器がいっぱいいっぱいになったが構わず蓋をして炊く。もち米2合で500グラムであった。半乾燥の芋の計量はせず。
もちろん、もち米は前の日から水に浸しておき、サツマイモは洗った上で一時間くらい水に浸しておいた。

餅つき機でつく

パンが焼ける餅つき機を買ってあったのだ! SANYO もちつきベーカリー SPM-MP3(W)である。これに先ほどのもち米と芋(これはさらに芋ケンピくらいの大きさに切った)をぶち込んで機械にやらせる。砂糖も200g容れた。
まんまんに時間を使って「もちつき」をするのだが、なかなか大変だ。芋は固いままで大量にあるし、もち米は芋の間で行方不明である。
最終的にはなんとかそれらしい団子のような硬さになったので、片栗粉を敷いたバットに出した。
餅つき機の底には「蒸す」ための穴が開いていて、そこからおいしいかんころ餅が餅つき機内部にひねり出されていて、これは後でぱりぱりに乾燥させないと掃除できないようになっていた。

反省

芋はもっと薄く切って蒸すべきであった。かんころもちの作り方では、ミンチづくりのような器具を通すくらいだから、最終的には芋は乾燥して粉になるほどの小さなものを練りこむことになるのかもしれない。
また、結果として味は許容範囲内であったが、砂糖はもう少し減らしても良いかもしれない。またもち米は芋に対してもう少し多くても良かったかもしれない。
今のところかんころ餅はあまり固くならず、切った芋の原型の塊を含んだまま、冷たい排泄物のような感じで冷蔵庫に安置されているのである。固くなっていないので、焼きにくい。でもうまい。


来年はもっと上手につくるけんね。