両替お断り
所用があって都市銀行が集中する地区へ行ったついでに両替しておこうと思った。三菱東京UFJ銀行が目の前にあったので、両替機の前に並んだ。やっと自分の番になったので一万円札を取り出したが、両替機はなんだか「カード」の挿入を要求しているではないか。そう、おのれの顧客でキャッシュカードを持っている者以外は両替機を使わせないのだ、この銀行は。
むかついて隣のみずほ銀行に行った。第一勧銀はもともと小口の個人を大切にしています的なことを言っていたように記憶していたので、みずほなら両替機があるだろ、と入ってみると女性の行員がカードがない者は店頭での両替だという。店内は順番待ちの人たちでいっぱいである。
くそったれ! 向かいに三井住友銀行があったので念のため行ってみた。これまでの2銀行がイケズなので競争のためにも三井住友は両替機をフリーで使わせてくれるかもしれん。しかしダメだった。
だいたい、銀行はサラ金やサラ金の宣伝にばかりカネをかけやがって、どうして貧しくも正直な公衆のささやかな経済活動上の必要を拒むのか。だいたい公的な存在として日日の経済活動を円滑にし、殖産興業するのが銀行の社会的役割ではないのか。それが店頭では待たせるわ、両替は拒むわ、切羽詰った困窮者にサラ金を窓口にカネを貸すわ、手数料を取り立てては政治家に献金するわ、社会的責務よりも極端な損得勘定の権化としての「利子産み資本」むき出しである。そういう態度がバブルを作っては、はじけさせてきたのじゃぁないのかい? カニ銀行め。
サラ金は貧困ビジネス
自分はサラ金で金を借りたことはないが、キャッシング@カードとかいうところのいつの資料かわからん資料から拾うと、次のようなかんじである。
名称 | 発行元等 | 実質年利 | 申込資格等 |
オリックスクレジット | オリックスVIPローンカード | 5.9%〜15.0% | |
【プロミス】レディース | オリックスクレジット | 7.9%〜17.8% | 専業主婦の方もご主人が お勤めしていれば申込できます。 |
アットローン | 三井住友銀行グループ | 9.5%〜18.0% | プロミス株式会社の保証が受けられる方。 |
プロミス | 三井住友銀行グループ | 7.9%〜17.8% | 「アルバイト・パートの方でも大丈夫。」 |
ニコスカード | 三菱UFJニコス | 7.80%〜17.60% | |
アコム | 三菱UFJフィナンシャルグループ | 7.70%〜18.00% | |
バンクイク | 三菱東京UFJ銀行 | 5.1%〜14.6% | |
モビット | 三菱東京UFJ銀行系 | 7.5%〜18.0% | |
レイク | 新生フィナンシャル | 15.0%〜18.0% | |
ノーローン | 新生銀行グループ | 15.00%〜18.00% |
上の表にはないが、CFカードで利払いがどうなるか見てみた。単純に年利率を乗ずるとこんなかんじ。
300万円 ⇒ 7.80% | 234,000 |
250万円 ⇒ 9.00% | 225,000 |
200万円 ⇒ 12.00% | 240,000 |
150万円 ⇒ 13.20% | 198,000 |
100万円 ⇒ 15.00% | 150,000 |
50万円 ⇒ 18.00% | 90,000 |
こんな利率でも借りなければならないなんて、資金に余裕のある人はこんなものを借りたりはしないだろう?
貸すのが悪い
無職の主婦とか、収入の不安定な学生やアルバイターに月収に何倍するような金銭を、わずか数秒から数分の「審査」で貸すのがおかしい。普通は何か担保をとるものだ。借りる側のことを考えると、貸してはいけないはずだ。
それでも借りなければならない事由は何か。病気、失業、交通事故などでの加害などであろう。それとパチンコやギャンブル中毒。これらの事由で資金繰りに窮するとしたら、それは「貧困」である。社会の「病気」である。その社会の弱みであり、弱い部分である。
そのような借り手と分かっていて、そこにカネを貸し込んで困窮した貧者を何ヶ月も何年も支配するのであるから、悪質だと僕は思う。