日本基督教年鑑 昭和12年
日本基督教エスペランチスト連盟
La Japana Esperantistaro Kristana. (略符JEK)
一、創立、昭和十年九月二十三日、第廿三回日本エスペラント大會の基督者分科會出席者並に賛同者により成立す。
發起人 野原休一(山口縣長府町)、渡邊隆志(富山市神道町)、川村淸治郎(京都市上京區紫野柳町)、松原雪󠄁江(大阪市聖󠄁バルナバ病院)、尾崎元親(名古屋市東區矢田町)、外數名……以下、面倒なのでパソコンに従って新字体を旧字体に改めることをしない……
一、目的及事業 イ、基督者間にエス語の普及。ロ、エスペランチスト間に基督教の普及。ハ、一般的傳道及宣傳。ニ、会員相互の親睦及び協力。
一、機関誌 La vinberbrancxo 年四回発行。編輯係、尾崎元親、初等講義録、編集者、尾崎元親。
一、会員種別 正会員をABに分ち、Aは入会と同時に国際基督教エスペランチスト連盟会員となる者。Bは本会のみの会員となる者及び初心者。賛助員は臨時若干の寄附をせらるる者。好意的後援会員は各種の援助をせらるる者。
一、会費はA会員一ヶ年金一円也。B会員は一ヶ年金五十銭也。賛助員は若干。好意会員は随意。初等講義録金五十銭也。講習一名金一円也。
一、役員は全会員役員たる事、事務上の委員として、外国への本会代表、宇都宮正(大阪府豊能郡豊津村)。国際基督教エスペランチスト連盟との連絡委員、石賀修(東京市淀橋区下落合)。編輯及会計、尾崎元親(名古屋市東区矢田町) 宣伝及び講習上の委員、桑原永秋(名古屋市東区神田町)
一、入会資格及時期、学力年齢の如何に拘らず、何時たりとも入会申込を受付く。申込用紙贈呈(要郵券三銭)
一、講習会場、名古屋市東区葵町十五、中央商業実践学校内。但し出張講習も行う事あり。
一、仮事務所、名古屋市東区矢田町十丁目七尾崎気付。
- 野原休一(~1948)…余談:1941年3月のROの「50年前」というエスペラント語の記事の中に「2550年(1890年)」とあり、当時は基督者でも所謂「(皇紀)2600年」と書くのが一般的だったのか、書かざるを得なかったのか。
- 渡邊隆志(~1993?)
- 川村淸治郎(~2003 享年106歳)
- 松原雪󠄁江
- 尾崎元親(~1996)
- 宇都宮正(はじめ)(1906~1942。昭和10年版の『日本基督教年鑑』に「日本キリスト教エスペランチスト国際連盟代表」とある)
- 石賀修(~1994)
- 桑原永秋(岐阜県加茂郡黒川町黒川教会にいたことが)『美濃ミッション設立願書類綴』にあるらしい(麻生将「近代日本における女性出稼ぎ労働者とキリスト教」)
1954年版にもある。