エスペラントの紹介

以前作ったビラの文章(自分でつぎはぎしたのか、どこからかとってきたのか忘れた)がまとまってて良い。

■120 年も使われ続けている国際共通語―エスペラント

 エスペラントは1887 年に考案された国際共通語です。世界中さまざまな国にエスペランティストがいて、その数は100 万人程度と言われています。エスペラントはどこの国の言葉でもなく、異なる言語の間の橋渡しをすることを目的に使われています。

●英語だけが国際語でいいの?

 2010 年、ユニクロ楽天など有名企業が次々と英語を社内公用語にすると発表しました。事業の国際的な展開のためには英語使用は避けられないことではあるでしょう。しかし、テレビでも雑誌でも英会話講座や広告が氾濫していますが、外国人なら英語ができるとは限りません。多くの非英語圏の若者が英語の習得に苦労しています。
 わたしたち一般の民間の国際交流まで英語でなければならないのでしょうか。

 多くの外国の若者が「成功」を夢見て日本語を勉強して日本にやってきます。多くの若者が「何かすばらしいこと」「新しい世界」「夢の扉を開くこと」を夢見て英会話を勉強しています。しかし英語(や日本語)修得の向こうに、誰もがうらやむ夢の世界が開かれているわけではないでしょう? 英語の読み書き発音なら、ふつう英語が母語の人にかなうわけがないのです。何もかも英語が母語の人が有利に決まっているではないですか? ……そこまで言わんでも良いか……
 もちろん、さまざまな論文も多くは英語で発表されていて、幅広い知見や知識を得るのに、(適切な情報源にアクセスできるなら)日本語だけではなく英語も読めたほうが決定的に良いに決まっています。個人の認識や知識には限界がありますから、ウソや悪意でなければ、より多くの人による観察や思考を批判的に総合したほうが、より真実に近づくことができるでしょう。念のため。

エスペラントを作った人―L.L.ザメンホフ(1859-1917)


 エスペラントを作った人はキュリー夫人(1867-1934)と同年代のザメンホフというポーランドユダヤ人です。当時ポーランドはドイツやロシアから支配され、ドイツ語、ロシア語、ポーランド語、イディッシュ語(ドイツ系ユダヤ人の言語)など多言語の住人たちが、ロシア領内ではロシア語以外禁止されるという時代と地域でした。自分の言語を使うことで差別され、逮捕されることもありました。ことばが原因の争いごとも多かったそうです。
 ザメンホフは、どの国の人も簡単に勉強できる文法と、書いてあるとおりに簡単に発音できる、どこの国のことばでもない言語を子どもの頃から夢見ていました。彼は異言語間のコミュニケーションを中立な言語で行うことで争いをなくし、世界に平和をもたらすことができると、子どもの頃の体験から強く願い、また確信していたのです。

◆文法規則はたったの16か条、単語は規則的で組織的

 エスペラントは基本文法を16ヶ条にまとめた世界一学びやすいヨーロッパ系のことばです。ほとんどの単語は末尾で品詞が区別され、規則的に組織されています。発音も書いてある通りに、最後から二番目の母音を強調するだけです。bon という語根を覚えるとこんなに沢山の単語が使えます。

bon-a良い
bon-e良く
bon-o良いこと
bon-igi良くする
mal-bon-aマル悪い
mal-bon-iĝiマルボ悪くなる
Bonan tagon!ナン ゴンこんにちは
時制は三つのみ。
est-asエスタスである
est-isエスティスであった
est-osエストスであるだろう

その他

エスペラントの歌もあります。歌詞を目で追いながら「読み」を確かめやすいと思います。

あと、レイアウトは好きじゃないけど、次のリンク先はまとまっていて良いと思う。
http://www2.tokai.or.jp/esperanto/tikyugo.html
http://www2.tokai.or.jp/esperanto/syotyu.html