Al la insulo Sxikoku / la unua tago 1


フェリーポートまで

四国に行くのも初めてなら、神戸三宮からジャンボフェリーに乗るのも初めてだ。
宿は三宮の西方、須磨の方に位置するのだが、国道2号はすぐわかるし、阪神高速京橋出口からすぐのところがフェリーポートだ。阪神高速京橋出口を目指せば間違うはずがない。朝は6時に起きて、6時半までには宿を発つ。国道2号を勇んで進む。途中のコンビニで食糧調達、地図確認。
湊川過ぎて、柳原あたりだから、もっと東だな」
走っていると、「生田川」「摩耶」という看板。
「あれ? 京橋はもっと手前のはず」
バイクを止めて地図を見て戻る。戻ると「柳原」。「京橋」の文字を全く見なかったと思う。住宅街っぽいところに入って、道端の住人のおじさんに尋ねるも、東の方としかわからない。
ハーバーランドのところでしょうかね?」「そうそう!」
ハーバーランドに行ってみるもなんだか全然違う。やけになってポートターミナルにも行ってみる。行ってみるとだだっ広い上に、いつの間にか一方通行を逆走したりしているのに気づく。戻り方がわからない。
「ごめんな、今日フェリー乗れないかもしれない。フェリーに乗れなくても高速道路で行けるからな」と子に言い聞かせてさらに探索迷走する。


ようやくポートターミナル脱出の道を見つけて本土に戻ればすぐ左に高松・小豆島行フェリー乗り場の標識(またはこちら)があり、ぎりぎり間に合った。


スマホを持ってたら、こんな目には逢わないのだろうが、スマホはもってない。
今、縮尺の大きい地図を見れば、阪神高速京橋出口は国道2号線には接していないように見える。気づかなかったわけだ。


フェリーにて

乗船料金はクレジットは使えずカードで。
乗り込めば混雑が増していく。僕等は二等船室で雑魚寝のスペースを確保するも、船内探検して帰ればオヂサンに半分占領されていた。



船が岸壁を離れ、明石海峡大橋の下をくぐり、とらやんの醜悪も見慣れてしまえば、親子ともども退屈で仕方が無い。(子どもはとらやんがかなり気に入ったらしく、熱心に写真を何度も撮っていた。)
僕は寝る。子どもは余計な興奮で眠れぬ。マンガもDSも持ってこなかったからな。子どもはお菓子を食べ飽きると、話し相手を探しに徘徊を繰り返し、戻ってきては「たいくつだ」と訴える。
「今日はどこに行くの?」「今日の昼は何?」「今日のおやつは?」「今日の晩御飯は?」…「もう、退屈で仕方が無いのよ! おとーさん、なんとかしてよ!」
「フェリーは退屈なんや。退屈するから寝るんや。寝れない人は、退屈を退屈として受け止めて我慢する。退屈を乗り切る力も必要なんや。」


小豆島〜高松港


小豆島にようやく到着。これはきれいな島だ。そそり立つ山、何もなさそうな景色。まずは店らしきものが港周辺に見えないのが良い。いつか上陸してみたいものだ。


小豆島を過ぎると、乗客が半分以下になって、船内が広々している。みんな小豆島に上陸したのだ。高松港が近くなると小さな島々が間近に見えて、空の青さがすばらしく、大変に美しく見えて、眺めていて飽きない。


さて、高松到着は12:30。腹が減っているので、さっそく港に程近いうどん屋にバイクを停めてうどんを注文する。
子どもはうどんより「肉」が好きなので、「肉うどん」を注文して肉を楽しんでいる。僕の携帯で母親に電話して、「さぬきうどんさいこー」とか言っているが、肉が好きなだけだ。
僕はきつねうどんを注文。なるほど、さぬきうどんは麺がグミのようで、噛むのが面倒だ。値段も確かに高くはないが、安いというわけでもない。見渡すと観光客らしき格好の客と地元民とが半々くらいであった。

こんぴらさん

こんぴらさんへの道は、国道11、国道32号とつないで標識を見てれば、誰でも到達できる。これは迷いようが無い。道は広く、比較的すいているのに、みんな律儀に法定速度で走っている。
県道に移ると、みんな適当なスピードで走っている。そうか。
ほどなくこんぴらさん付近に到着。一番奥まで進んで、上り口脇に駐車場があるのをネットで調べていたので、そこまで観光客をかきわけバイクを進入させる。

子どもは元気でどんどん階段を登る。僕は一定のリズムでゆっくり登る。
階段は結果として多いのだが、登り始めは道の両側に土産物屋がたくさんあり、それを過ぎると神社らしく両側に寄進の石の柱の列が続く。

「金壱百万円也 昭和××年 ○○市誰某誰兵衛」という調子の2メートルほどの高さの石の碑柱が延々と続くのである。


リンク先を今見れば、全く目もくれなかったような小さな社殿や彫刻などがあったようだ。印刷して持っていけばよかった。



僕は、奥社からの讃岐平野・讃岐富士の風景を見たかったので、大いに満足である。子どもも、おだてられ全部を歩き切ったので、それなりに満足しているようだ。
下りでお守りを授けてもらう(買う)。



家人に、こんぴらさんの土産物屋で饅頭を買ってきてくれと言われていたので、あれこれのぞいてみるも、どれもこれもどこの観光地にでも売っていそうなものばかりである。形が少し違うとか、包装紙が違う、という程度のように思われる。香川と言えば和三盆が僕の中では有名なので、和三盆の固めた菓子だけを買う。
和三盆入り焼き菓子がいろいろ宣伝されていたが、和三盆が何ミリグラムか使われているクッキーやケーキって和三盆を味わうことができるのか、食べたことはないものの大いに疑問である。

五色台へ

さて本日の宿は五色台国民休暇村の宿である。少し奮発。朝も夜もバイキング形式なので、子どもは大喜びである。
五色台らしき山に接近するのに少し迷ったが、標識を見つけてからは山に取りつくのは容易であった。道は広くなく、うねうねとしたワインディング、時折見える瀬戸内の夕暮れがすばらしい。すばらしい。眺めも走りも素晴らしい。前を行く車は猛スピードで、心配しなくても前が詰まったりはしない。
しかし、かんぽの宿前を過ぎてからが長い。いつまで走っても「休暇村」の看板が出てこない。もしかしたら何か全く違う道を走っているのだろうか。
散々走って、「中山休憩所」らしきところでもう一度、宿が送ってきた地図を見れば、休憩所のすぐ先にT字路があって、そこを曲がることになっている。



ふもとから登り始めてかなりの走行の後、宿へ到着。写真は室内からのものだが、こういう夕暮れが眺められる。




子どもはバイキングでスイーツばかり食い、僕は僕で天ぷらばかり食って満腹となった。どちらも家ではめったに食べられないものである。
風呂に入ってテレビを観ながら就寝。